新人営業が最初の3ヶ月でやるべきこと|成果が出る人の共通点と育成のコツ
営業職に就いて最初の3ヶ月は、その後の伸び方を大きく左右する期間です。この記事では、新人営業が最初の3ヶ月で身につけておきたいことを、月ごとに整理して紹介します。新人本人だけでなく、育成を担当する上司や先輩の方にも読んでいただける内容です。
最初の3ヶ月で目指すのは「売ること」より「型を持つこと」
新人のうちは、どうしても「早く1件目の契約を取りたい」と焦りがちです。もちろん成果は大切ですが、最初の3ヶ月で最も重要なのは、自分の営業を振り返れる型を持つことです。
たまたま契約が取れても、なぜ取れたかが分からなければ再現できません。逆に、契約が取れていなくても、どこで止まっているかが分かっていれば、改善は時間の問題です。伸びる新人は、早い段階でこの「振り返れる状態」をつくっています。
1ヶ月目:商品と顧客を言葉にできるようにする
最初の1ヶ月は、インプットの時間です。ただし、資料を読むだけでは身につきません。目標は、次の3つを自分の言葉で30秒で説明できるようになることです。
- 自社の商品・サービスは何を解決するのか
- どんなお客様が、どんな理由で買っているのか
- お客様が買わない理由として、よく挙がるものは何か
特に3つ目は見落とされがちです。先輩の商談に同席したら、決まった理由だけでなく、決まらなかった理由もメモしておきましょう。断られる理由を知っていると、自分の商談で先回りできるようになります。
2ヶ月目:数をこなして、自分の数字を知る
2ヶ月目は、行動量を確保する時期です。テレアポ、訪問、商談など、職種によって中身は違いますが、大切なのは自分の行動を数字で記録することです。
- 何件アプローチして、何件話を聞いてもらえたか
- 何件商談をして、何件次のステップに進んだか
- どこで止まることが多いか
記録すると、自分の弱いところが見えてきます。「話は聞いてもらえるのに、次につながらない」なら商談の後半に課題があり、「そもそも話を聞いてもらえない」なら最初のアプローチに課題があります。
この時期の新人は、うまくいかないと「自分は営業に向いていないのでは」と考えがちです。でも、数字を見れば、問題は「全部」ではなく「どこか一か所」だと分かります。それだけで気持ちはずいぶん楽になります。
3ヶ月目:一か所に絞って改善する
3ヶ月目は、2ヶ月目の数字で見つけた弱点を、一か所に絞って改善します。あれもこれもと手を広げると、何が効いたのか分からなくなります。
改善の進め方
- 止まっている箇所を一つ決める(例:ヒアリングのあとに提案へ進めない)
- 上手な先輩のやり方を観察する、または録音を聞かせてもらう
- 自分のやり方との違いを書き出す
- 1〜2週間、その違いだけを意識して実践する
- 数字が変わったかを確認する
このサイクルを一度でも回せた新人は、その後も自分で伸びていけます。3ヶ月目のゴールは、契約件数そのものよりも、この改善のサイクルを自分で回せるようになることです。
伸びる新人に共通する3つの習慣
これまで多くの営業の立ち上がりを見てきた中で、早く成果を出す人には共通する習慣があります。
- 商談の直後に5分だけ振り返る:良かった点、詰まった点、次に試すことを一行ずつ書く
- 分からないことをその日のうちに聞く:疑問を溜めると、同じ失敗を何度も繰り返す
- 上手な人の真似から入る:自分らしさを出すのは、型が身についてからで十分
育成する側が気をつけたいこと
新人の立ち上がりは、本人の努力だけでなく、育成の仕組みにも左右されます。よくあるのは、OJTが「先輩の背中を見て覚えて」で終わってしまうケースです。先輩によって教え方が違い、新人が何を基準にすればいいか分からなくなります。
最低限、次の2つは用意しておくことをおすすめします。
- 営業の流れと、各段階で話すことをまとめた「型」(トークスクリプトや商談の進め方)
- 週に一度、数字を見ながら振り返る場
まとめ
新人営業の最初の3ヶ月は、1ヶ月目に商品と顧客を言葉にし、2ヶ月目に行動と数字を積み上げ、3ヶ月目に一か所に絞って改善する、という流れで進めるのがおすすめです。目指すのは、契約件数よりも「自分の営業を振り返り、直せる状態」です。
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