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 飲食店運営 執筆:具志 颯太

飲食店のGoogle口コミは店舗運営で決まる|評価を高める日々の仕組み

飲食店を選ぶとき、多くのお客様がGoogleマップの口コミを確認します。口コミの点数は、広告や看板以上に集客を左右する存在になりました。この記事では、店舗運営の立場から、口コミの評価を日々の仕組みで高めていく方法を紹介します。

口コミは「店舗運営の通知表」

Googleの口コミには、料理の味だけでなく、接客、待ち時間、清潔さ、店内の雰囲気など、店舗運営のあらゆる要素が反映されます。同じメニュー、同じ内装の店でも、運営の質によって点数ははっきり分かれます。

つまり口コミは、店舗運営がうまくいっているかどうかを映す通知表です。点数だけを上げようとするのではなく、点数の裏にある運営を見直すことが、遠回りに見えて一番の近道です。

基本はQSCを毎日そろえること

飲食店の運営でよく使われるのが、QSC(Quality:品質、Service:接客、Cleanliness:清潔さ)という考え方です。口コミで低い評価がつくときは、ほとんどがこの3つのどれかが崩れたときです。

  • 品質:盛り付けや温度、提供時間が、日や人によってばらついていないか
  • 接客:混雑時でも、最初の挨拶と最後の一言が抜けていないか
  • 清潔さ:テーブル、床、トイレ、入口まわりが、ピーク後も保たれているか

大切なのは、良い日をつくることではなく、悪い日をつくらないことです。口コミは、たまたま調子が悪かった日に来たお客様が書くこともあります。毎日同じ水準を保つために、開店前と閉店後のチェックリストを用意し、誰がやっても同じ状態にできる仕組みを整えましょう。

店長が判断できる仕組みをつくる

口コミの点数が高い店舗には、現場で判断できる店長がいることが多いです。お客様からの小さな不満にその場で気づき、すぐに対応できるかどうかで、口コミに書かれる内容は大きく変わります。

そのためには、店長に任せる範囲をはっきりさせることが大切です。たとえば「料理に不備があったら、店長の判断で作り直してよい」「お待たせした場合の対応はこうする」といったルールを決めておくと、現場がためらわずに動けます。

口コミへの返信は全件、丁寧に

口コミへの返信は、書いてくれたお客様だけでなく、これから来店を考えている人も読んでいます。良い口コミにはお礼を、厳しい口コミには事実を確認したうえで、改善の姿勢を示す返信をしましょう。

「ご来店ありがとうございました。お料理の提供までお時間をいただいてしまい、申し訳ございませんでした。ピーク時の調理の流れを見直し、改善に取り組んでまいります。またのお越しを心よりお待ちしております。」

反論や言い訳に見える返信は、かえって印象を悪くします。どんな口コミにも、感情的にならず短く誠実に返すことを、店舗のルールにしておきましょう。

口コミを書いてもらうための自然な声かけ

満足してくれたお客様ほど、わざわざ口コミを書かないものです。会計時やお見送りの際に、「よろしければ、Googleで感想をいただけると励みになります」と一言添えるだけで、口コミの数は変わってきます。

ただし、口コミと引き換えに割引や特典を渡すことは、Googleのポリシーで禁止されています。あくまで自然なお願いにとどめてください。

口コミを運営改善のデータとして使う

口コミは、お客様が無料で書いてくれる改善のヒントです。月に一度、直近の口コミを読み返し、よく出てくる言葉を書き出してみてください。「待ち時間」「店員さんの対応」「味が濃い」など、同じ指摘が繰り返し出ていれば、それが優先して取り組むべき課題です。

まとめ

Googleの口コミは、店舗運営の質がそのまま表れる通知表です。QSCを毎日そろえること、店長が判断できる仕組みをつくること、すべての口コミに誠実に返信すること。この積み重ねが、点数と集客の両方を支えます。

グロウベースは、飲食店の店舗運営を通じて、こうした現場の仕組みづくりに取り組んでいます。

具

具志 颯太株式会社グロウベース 代表取締役

株式会社グロウベース 代表取締役。大阪大学で電子情報工学を学んだのち、NTTデータで新規事業開発のコンサルティングに従事。独立後は、教育・AI・飲食など複数の事業の立ち上げと、営業組織づくりに携わる。